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松島 教授が武田科学振興財団 2021年度「武田医学賞」を受賞しました

武田医学賞は、医学界で顕著な業績を挙げ、優れた貢献を果たされた研究者に贈呈される賞です。武田薬品工業(株)の創業170周年記念事業の1つとして1954年から実施されてきたものを財団設立と同時に継承し、2020年度までに132名の研究者に武田医学賞が贈られています。

【受賞者】松島 綱治 教授

【受賞題目】ケモカインの発見による白血球浸潤機序の解明と創薬への貢献

【研究業績】
生体侵襲に対する防御反応としての炎症において特異的白血球サブセットの組織浸潤が起こるが、長くその分子機序は不明であり炎症・免疫学における大きな謎であった。松島綱治博士は、1980年代の後半に急性炎症の主役である好中球並びに慢性炎症の主役である単球・マクロファージの遊走因子として、活性化白血球・組織細胞が産生するIL-8/CXCL8とMCAF/CCL2を精製・遺伝子クローニングを通して発見した。その後、様々な急性炎症モデルにおいてCXCL8が炎症組織への好中球浸潤に、慢性炎症モデルにおいてCCL2が単球浸潤に関わり、これらの阻害により臓器障害を防止できることを明らかにした。炎症・免疫反応時の最も基本的現象である特異的白血球の組織浸潤機序が、博士のケモカインプロトタイプ、CXCL8とCCL2の発見とその後の動物での炎症モデルでの薬理学的実証研究により解明された。博士は、さらにケモカイン受容体CCR4に対する抗体を作製し、CCR4が成人T細胞白血病(ATL)細胞に選択的に発現することを見出し、2012年には抗CCR4抗体がATLの治療薬として承認された。このように、松島博士は炎症に伴う白血球浸潤機序を解明し、それを基盤とした創薬開発研究と生命科学研究、医学研究に大きく貢献した。

武田科学振興財団 武田医学賞ページ
https://www.takeda-sci.or.jp/business/prize.html

本学掲載ページ
https://www.tus.ac.jp/today/archive/20210914_1227.html