Language
JPN
ENG

センターの概要Center Overview

岩倉 洋一郎 教授, センター長Yoichiro Kitamura
1970年京都大学理学部卒、同大学院博士課程中退後、京都大学ウイルス研究所助手、1978年より2年間米国Sloan-Ketteringがん研究所留学、1985年東京大学医科学研究所助教授、1992年同実験動物研究施設教授、施設長。1998年同ヒト疾患モデル研究センター(現システム疾患モデル研究センター)教授、センター長。2012年東京理科大学教授。
研究推進機構 総合研究院
ヒト疾患モデル研究センター ページ
多くの病気は遺伝子の働きの異常によって引き起こされることが最近分かってきました.例えば、細胞増殖に関係する遺伝子の異常は癌を引き起こし、サイトカインとよばれる免疫系を調節する遺伝子の異常は関節リウマチや乾癬のような自己免疫疾患を引き起こします.このような病気の発症に関与する遺伝子を同定することができれば、これらの遺伝子、あるいはその産物を標的とするような治療法を開発することが可能となります.ところで、遺伝子改変マウスの作製法を開発した研究者が2007年のノーベル賞を受賞していることからも分かるように、遺伝子機能の解析には遺伝子欠損マウスの活用が極めて有用であります.本研究計画では、生命医科学研究所を中心に薬学部、理工学部、基礎工学部など、野田地区に展開する生物・生命医科学研究グループが連携し、自己免疫疾患やアレルギー、生活習慣病,がん,神経疾患,老化、歯や毛髪の喪失など社会的に大きな問題となっている疾病について、発症過程で重要な役割を果たしていると考えられる遺伝子の遺伝子欠損マウスを系統的に作製することにより、これらの遺伝子の機能と相互関係を明らかにして発症病理を解明すると共に、新たな治療法・治療薬の開発を行うための拠点を形成することを目指しております。本研究センターの活動を通して新規の治療薬、治療法が開発されることを期待しております。
センター内に遺伝子改変マウスの作製を支援するグループを置き、遺伝子改変マウスの作製の促進を計ります。センター内の各グループはマウスや解析手法を共有することにより、分野横断的な共同研究を推進します。

1.免疫疾患研究グループ

岩倉洋一郎、久保允人、北村大介、中野直子、小園晴生、小川修平(生命医科研)、月本光俊、原田陽介(薬学部)
炎症性サイトカインや自然免疫受容体、シグナル伝達因子などの遺伝子欠損マウスの作製と機能解析に基づき、自己免疫やアレルギーに対する新規治療薬、機能性食品の開発を目指します。

2.器官再生研究グループ

深井文雄(薬学部)、辻孝(理科学研究所)、斎藤正寛(東北大学・歯)、和田直之(理工学部)、後飯塚僚(生命医科研)
歯や毛の発生、再生に関与する遺伝子や、加齢による胸腺変化や脾臓の形成・維持に関与する遺伝子の改変マウスを作製し、これらの遺伝子の機能解析を行うと共に、治療への応用を目指します。

3.精神・神経疾患研究グループ

古市貞一(理工学)、中村岳史(生命医科研)
神経回路形成関連遺伝子改変マウス作製による精神・神経疾患発症機構の解析を行い、治療への応用を目指します。

4.老化・代謝疾患研究グループ

樋上賀一(薬学部)、水田龍信(生命医科研)、大谷直子(理工学部)
老化、エネルギー代謝、酸化ストレスに関与する遺伝子の探索を行い、これらの遺伝子を改変したマウスを作製することにより機能解析を行い、その知見をもとに老化予防,治療法の開発を目指します。

5.学外共同研究者

今井浩三(東大医科研)、門脇孝(東大医)、清野宏(東大医科研)、村上伸也(阪大歯)山本一彦(東大医)、吉田進昭(東大医科研)
学外の臨床研究の専門家から臨床現場の情報提供を受けると共に、センター内の研究成果の臨床応用や遺伝子改変マウスの作製、解析に対する指導・助言を受けます。